TOP →
Oracle → This Page
アラート・ファイル、トレース・ファイル
概要
Oracle によって出力される以下のファイルについて解説します。
・アラート・ファイル
・バックグラウンド・トレース・ファイル
・ユーザ・トレース・ファイル
アラート・ファイル
以下の情報が記録されるファイル。
・データベースの起動、停止日時
・すべてのデフォルト値以外の初期化パラメータ
・バックグラウンド・プロセスの起動
・ログ順序番号
・ログ・スイッチ情報
・表領域の作成
・ALTER文の発行
・エラー・メッセージ情報
基本的にインスタンスに問題が発生した場合はこのファイルを見てみよう。
ファイルは増大し続けるため、定期的に移動・削除する必要がある。
インスタンス起動中にファイルを移動・削除しても自動で生成されため問題はない。
出力先
Oracle 9i, 10g
BACKGROUND_DUMP_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ
BACKGROUND_DUMP_DEST 初期化パラメータを指定していない場合はデフォルトのディレクトリに出力される。
デフォルト出力先ディレクトリ | Windows | [ORACLE_BASE]\admin\[db_name]\bdump |
Unix | [ORACLE_HOME]/rdbms/log |
ファイル名 | Windows | [SID]alert.log |
Unix | alert_[SID].log |
出力先は SYSOPE、または SYSDBA 権限で SQL*Plus に接続し、
SHOW PARAMETER BACKGROUND_DUMP_DEST
で確認可能
(例)
SQL> conn system/xxxxx@XXXXX
SQL> SHOW PARAMETER BACKGROUND_DUMP_DEST
NAME TYPE VALUE
---------------------- ----------- ------------------------------------------
background_dump_dest string D:\ORACLE\PRODUCT\10.1.0\ADMIN\xxxxx\BDUMP
Oracle 11g
DIAGNOSTIC_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ配下
従来(9i, 10g)のテキストファイルとは別に XML 形式で出力される。
XML | デフォルト出力先ディレクトリ | [DIAGNOSTIC_DEST]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/alert/ |
ファイル名 | log.xml |
テキスト | デフォルト出力先ディレクトリ | [DIAGNOSTIC_DEST]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/trace/ |
ファイル名 | Windows | [SID]alert.log |
Unix | alert_[SID].log |
DIAGNOSTIC_DESTのデフォルトは
・ORACLE_BASE が設定されている場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_BASE
・ORACLE_BASE が設定されていない場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_HOME/log
となる
バックグラウンド・トレース・ファイル
バックグラウンド・プロセスで発生したエラーが記録されるファイル。
ファイルは増大し続けるため、定期的に移動・削除する必要がある。
出力先
Oracle 9i, 10g
BACKGROUND_DUMP_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ
BACKGROUND_DUMP_DEST 初期化パラメータを指定していない場合はデフォルトのディレクトリに出力される。
デフォルト出力先ディレクトリ | Windows | [ORACLE_BASE]\admin\[db_name]\bdump |
Unix | [ORACLE_HOME]/rdbms/log |
ファイル名 | Windows | [SID]プロセス名.trc |
Unix | [SID]_プロセス名_[PID].trc |
出力先は SYSOPE、または SYSDBA 権限で SQL*Plus に接続し、
SHOW PARAMETER BACKGROUND_DUMP_DEST
で確認可能
Oracle 11g
DIAGNOSTIC_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ配下
[DIAGNOSTIC_DEST]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/trace/
デフォルト出力先ディレクトリ | [ORACLE_BASE]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/trace/ |
ファイル名 | Windows | [SID]プロセス名.trc |
Unix | [SID]_プロセス名_[PID].trc |
DIAGNOSTIC_DESTのデフォルトは
・ORACLE_BASE が設定されている場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_BASE
・ORACLE_BASE が設定されていない場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_HOME/log
となる
ユーザ・トレース・ファイル
サーバー・プロセスからエラー情報とSQLの統計情報が出力されるファイル
SQL_TRACE 初期化パラメータで TRUE を指定した場合のみ出力される。
ファイルは増大し続けるため、定期的に移動・削除する必要がある。
出力先
Oracle 9i, 10g
USER_DUMP_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ
USER_DUMP_DEST 初期化パラメータを指定していない場合はデフォルトのディレクトリに出力される。
デフォルト出力先ディレクトリ | Windows | %ORACLE_BASE%\admin\[db_name]\udump |
Unix | $ORACLE_HOME/rdbms/log |
ファイル名 | Windows | [SID]_ora_[PID].trc |
Unix | ORA[PID].trc |
出力先は SYSOPE、または SYSDBA 権限で SQL*Plus に接続し、
SHOW PARAMETER USER_DUMP_DEST
で確認可能
(例)
SQL> conn system/xxxxx@XXXXX
SQL> SHOW PARAMETER USER_DUMP_DEST
NAME TYPE VALUE
---------------------- ----------- ------------------------------------------
background_dump_dest string D:\ORACLE\PRODUCT\10.1.0\ADMIN\xxxxx\UDUMP
Oracle 11g
DIAGNOSTIC_DEST 初期化パラメータで指定されたディレクトリ配下
[DIAGNOSTIC_DEST]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/trace/
デフォルト出力先ディレクトリ | [ORACLE_BASE]/diag/rdbms/[db_name]/[SID]/trace/ |
ファイル名 | Windows | [SID]_ora_[PID].trc |
Unix | ORA[PID].trc |
DIAGNOSTIC_DESTのデフォルトは
・ORACLE_BASE が設定されている場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_BASE
・ORACLE_BASE が設定されていない場合
DIAGNOSTIC_DEST=ORACLE_HOME/log
となる
更新履歴
2010/03/14 新規作成
TOP →
Oracle → This Page